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良薬くちにアメル

酸いより甘いより苦味が強い、日々の記録を残していきます

ワハハコミュニケーションからの卒業

もう随分前のことだが、とある街コンで知り合った男性と「自分はコミュニケーションが苦手故の陽気キャラだ」という話で意気投合したことがある。

私も彼も、初対面のひとと話すことを臆さないし、グループで会話を回すのも不得意ではない。しかし私たちに言わせれば、それは「取り残される不安」の裏返しなのだ。自らが盛り上げ役になれば、その間は会話の輪に加わっていられる。安心感を得るために陽気なキャラクターを演じているだけである、という話。

「話題を提供することはできるけど、本当は不器用だから、隣でぽっと発生した会話とかにはうまく入っていけないんだよね」

そうそう、としばらく二人で頷きあっていた。

 

このおかしな不器用さは未だに私の足を引っ張っている。若い頃にいつの間にか身につけた処世術ではあるが、まったく婚活向きではない。

 

先日の街コンでも、男性と話しているときに「なんか、私いま久本雅美みたいじゃない?」と感じる瞬間があった。とにかく何をおいても笑いを取りに行ってしまうのだ。そのせいで適度に自分を「飾る」だとか「女性として魅力的に見せる」というアピールができていない気がする。気付くとアシストばかりしているし…というか、他人のアシストは楽だ。自分の話をせず、たまに他人を持ち上げ、おちゃらけて司会者のポジションに徹するのは実は楽なのだ。

どうせ真似するなら、もっとモテそうな芸能人の会話を真似をすればいいのに。なぜよりによって久本雅美だったのか。

そうは思うが反射的に出てくるのは次回もきっと久本雅美なのだろう。もはや久本雅美を装うのは体力的なコスパが良い。それくらい久本雅美は私に馴染んでしまっている。

 

だが、もうワハハとか言ってる場合ではない。私は東京オリンピックまでに結婚する女なのだ。学生の頃ならともかく、そろそろ久本雅美にばかり頼ることから卒業しなければならない。

たとえば、基本的には大人しい雰囲気で、ここぞというときだけ自虐的でないスマートな冗談が言える、そんな女性になりたい。真っ先に思い浮かんだのは、森薫の漫画に出てくるセクシーな女性キャラクターだ。あんなふうになりたい。それはそれはすごくなりたい。

 

次回の街コンでの目標は、内なる久本雅美の暴走を阻み、封印すること。「私はドロテア奥様に見出された誇り高きメルダース家のメイド」という強い気持ちを持って臨みたい。