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良薬くちにアメル

酸いより甘いより苦味が強い、日々の記録を残していきます

愛と自信だけが友達だった

「若かったから」で片付けてしまえばそれまでなのだが、少し前までの私は「自分そこそこイケてる」という謎の自信に満ち溢れていた。「深く考えたことはないが、おそらく自分はかなりかわいい」という自信があった私は、流行のファッションを追求するでもなく、流行の眉を描くでもなく、ダイエットにいそしむわけでもなく、ただただ自信だけを武器に日々を過ごしていた。しかし、思い返すと案外モテていた気がする。

そんなに美人ではなかったはずなのだ。だが「誰がどう見ても美人っしょ」というオーラだけは常に放出していた。ひとはそのオーラに触れて「あっ、美人じゃないと思ったけど世間では美人なのかも。きっと美人。言われてみれば美人な気がしてきた」なんて思わされてしまったのかもしれない。

自信を持つことや自分を肯定することの重要性は、経験を持って理解している。しかしあの頃のような無鉄砲にも似た自信を持つことは、もうできないな、とも思う。30歳を過ぎたというのに、私ときたら今更アイデンティティを見失っている節さえあるのだ。

婚活を始めるにあたり、並行するようにブログを書き始めた。とりあえず遊ぼう、と思った。記録を残すこと、感情や記憶を書き起こして可視化することは、私にとっては良い遊びなのだ。たくさん遊んで、たくさん残す。それを続けることは、ほんの少しかもしれないが、自信を持つことに繋がる気がしている。こんどは謎の自信ではなく、根拠のある自信にしたかった。そしてその自信の拠り所はまさにここだ。

また「ブログを始めたとき」というのは、緑内障が発覚し「1年後も今と同じくらい目が見えているかわからないのだと気づいたとき」でもある。書くことだけにこだわらず「できるだけ好きなことをしよう」と決めた。婚活でさえ楽しみながらしたいくらいだ。

「自信に溢れた表情」とか「私らしさ」とかというやつは、散々好きなことをして遊んだら、あとから勝手についてくるものだと思っている。将来、私以外のひとが考える「私らしさ」が素敵なものであれば嬉しい。

 

 

◇今回は「わた愛」の前半部分を読んだ時に感じたこと、今になって思ったことをざっくりと書いた。婚活を始めるタイミングで出会った物語なので思い入れが深く、考えさせられるテーマも多い。

わたしは愛される実験をはじめた。第6話「なぜモテる女は既読スルーを使いこなすのか?」 https://p-dress.jp/articles/6077