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良薬くちにアメル

酸いより甘いより苦味が強い、日々の記録を残していきます

お久しぶりです

東京オリンピックの開会式までは婚活を頑張る」と言って始めたブログですが、記事を更新するのは1年ぶりになります。

潰瘍性大腸炎が見つかったところで途切れさせてしまいましたが、昨夏には寛解状態(と言っていいはず)に入り、わりと元気に過ごしています。

さて、オリンピックの開会式は来年に持ち越しとなったようですが、あのあと婚活は一切していません。もともと結婚することが目的というよりは「将来後悔しないように婚活を頑張ったという実績」を作ることが目的でしたので、リタイアが早くてもまぁいいのです。

婚活パーティーで、合コンで、面会で、私は些細なことにイライラしていました。婚活ってなんでこんなにイライラするんだろう?と不思議に思ったものです。

結論からいうと、かつては自分の価値観と感情が一致していなかったように思います。

以前からブログには「女にマウントを取りたがる男はダメじゃないか」というようなことを書いていましたが、今当時の記事を見返すと多少の違和感があります。以前より男尊女卑や、あるいはその逆の価値観に対する嫌悪感と違和感を、なぜイヤなのかという考えとともに、正確に自覚できるようになりました。

自分で思っていた以上に、私は性差別が嫌いでした。しかしながら、これまで受けていた教育や仲間と共有してきた「差別あってこそ」の価値観がありますので、「それは性差別だ」と叫ぶ本心はそれらに覆い隠され、謎の違和感や出自不明のイライラとしてしか認知できなかったのです。

そうしてあるとき視点が変わり、あれよあれよと様々なものの見え方が変わり、婚活を断念するにまで至ったのです。

なぜ急に視点が変わったかについては納得の理由ときっかけがありました。

最後のブログの中に「インフルエンザの最中にフラれた」と泣きっ面にハチな出来事をサラッと書いたのですが、あれです。

あのときのお相手は婚姻が可能な女性でした。「これが男相手だったらイラッとして二度と関わらないだろうな」と思うことが幾度あっても「でもそんなところも可愛い!不思議だな〜」と感じながらやりとりをしていた記憶があります。欠点や、自分と相性の悪いところに目を瞑れるどころか、かわいい!とまで思えるのは新鮮な感覚で「あ、もしかして私はあんまり男性が好きじゃなかったのかもな」とわりとすぐ気づきました。同時に、女同士なのに一緒にいると彼氏っぽくなってしまう自分に驚いたものです。これは相性だと思うので、別の女性と付き合っても必ずしも私の彼氏力が強く出てくるとは限りませんが、男性と二人きりで出かけるときの「ときめきを伴わないむず痒さ」と比べると、かなり心地の良いものでした。

先の病気の件なども重なり、色々あって私は「本当に居心地の良い生活」をテーマに、人生をやり直すことを決めました。

髪型やメイクもガラッと変えましたし、好きか嫌いかだけではなく、「違和感がないか」「心地が良いか」という目線で服の好みから対人関係まですべて見直しました。そして現在、地方の実家を出て東京で一人暮らしです。

自分を男性だと思うか?と問われれば「そうではないっぽい」のですが、女性性と完全に和解できているかどうかは怪しいところです。

また、レズビアンなのかどうかについても「わかんないけどイヤじゃないっぽい」くらいの答えになります。経験が足りないので自分でもよくわからないのです。もしかすると「トランスジェンダーが好き」「女装家が好き」みたいな、恋愛成就の難易度がめちゃめちゃ高い嗜好かもしれません。

ただ、どちらも私にとっては「よくわからないということが判明している」という気持ちの良い状態なので、しばらくはハッキリしなくてもくよくよ悩むことはなさそう、と感じています。

しかしながら、べつに「男性があんまり好きじゃないっぽいから婚活をやめた」というわけではないのです。身の回りを整えているうちに、一人暮らしを愛し過ぎてしまったというか、結婚よりもやりたいことがたくさんあることに気づいてしまったというか、とにかく「今はまったく結婚したくない」と感じているから婚活をしていないというか。こうやって書くと当たり前のことですが、未来のことを考えるのをやめて、現在に100%集中したら自然と現在の生活にシフトしていきました。

子供が何人欲しいとか、何歳までに結婚したいとか、いくつかの夢は棚上げにせざるを得ませんが、現在どうしてもしたいことに比べたら、それらは私にとって、棚上げにできる程度の夢、とも判断できるわけです。

まぁ、子供が欲しいというのはひとりで叶えられない上に運次第のSSRな夢なので、なんでも自力でやりたい!自分で選びたい!というきらいのある私にとっては棚上げしやすい問題でした。欲しい気持ちは変わらないけれど、人生の目標にはできません。

 

今の生活が落ち着いて、気が向いたらまた恋愛してみようと思います。まずは好きなジェンダーを探すため、二丁目あたりに行ってみようかと思案しています。ところがどっこい生憎の緊急事態宣言。2月頃からずっとレズビアンバーに行く約束を友人としていたんですけどね。当面は居心地の良い我が家でおとなしくしているしかありません。

コロナが収束したら、歌舞伎町に愛を探しに行った話を書ければいいですね。