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良薬くちにアメル

酸いより甘いより苦味が強い、日々の記録を残していきます

ここ1週間

先週の土曜日に、緑内障を発症していることがわかった。

といってもまだ経過観察の段階だ。

目の不具合を診察してもらおうと眼科へ行ったところ、不快感の原因はただのドライアイだったのだが、「あなたはそれよりも…」と緑内障検査を勧められ、早期に発見することができた。

生まれつき緑内障にかかりやすい神経の形というものがあるらしく、私のはまさにそれだった。現在すでに発症していたので、特に検査もせず10年、15年と過ごしていたら、今の視界の半分くらいを失っていた可能性もある。

 

クリニックでの会計を終えてエレベーターを待つ間、私はそっと合掌した。ハウルに出てくる荒地の魔女のようなマツコ・デラックスのような、ファニーで品の良い先生の顔を思い浮かべながら、ありがとう!と拝んだ。

しかしその後乗りこんだバスの中ではひそかに泣いた。なにかのはずみで症状が進行してしまったら、近い将来失明してしまうかもしれない。検査する前から想像できたことなのに、失明の可能性というやつは、いざ対峙してみたらとても怖い奴だった。

 

一方で、そんなに悲観的になることはない、とも思っていた。「もう病気は見つけたのだから、マツコ先生に見守ってもらっていれば、そうそう悪くなることはない」と、頭では理解しているのだ。

しかし「来年も今と同じくらい目が見えているかどうかはわからない」ということ。

弱音でも強がりでもなく、それだけは忘れないようにしよう、と強く思った。

 

バスを降り、帰宅して、シャワーを浴びたあと少し寝たのだったか。とっぷりと日が暮れた頃、私は「iPadApple Pencil絶対買おう、それで絵を描こう」と心に決めていた。がむしゃらな気分だったので、いろいろな細かい決意が次々と出てきた。正直、細かすぎて何を決心したのだかあまり覚えていない。

ただ、就寝する前に「あっ」と閃いたのは「婚活しよう」だった。

 

なんだか妙に自然に思い浮かんだ。

婚活というのは、ダメならダメで仕方ない。結婚なんて個人の努力だけで成り立つものではないのだから。

けれど人生のたった1年間くらいは、婚活というやつに全力投球してみようか。将来「30歳くらいのときに婚活すっごい頑張ったけど、それでもダメだったから、ひとりで生きてけってことなんだよ」と言えるし。

 

適当に掲げた「東京オリンピックまでに入籍する」という目標だが、思いつきで言い始めたわりにはドラマティックで素敵だ。開会式をテレビか何かで眺めながら、この1年半を私はきっと振り返るに違いない。そのとき何を思い出し、何を感じるのだろう。

どう転んでも、そんなに悪くなさそうだな、と、2018年の私は思っている。